令和3年度のシーズンに向けて元気に農作業。

ご無沙汰をしておりました。

少し遅れ気味ですが、元気に農作業を進めております。

何をやってたのかというと、ハウスの修復、資材庫の整備、機材庫の整備、片付けなどです。


就農して8年目ですが、脆弱な設備で誤魔化してやってきたことが限界に達したので、その整備に時間を掛けていました。

溢れかえる資材、野積みになった廃棄物、野ざらしの機械類、散逸する道具類を見て見ぬふりしてきましたが、もう限界でした。


長すぎる梅雨、ひどすぎる渇水、寒すぎる冬と、毎年のように気候に翻弄されます。

それを乗り越えるためには、野菜や圃場の管理に、いかに時間と手間を掛けられるかが勝負になります。

機械が不調であったり、道具を探すのに時間が取られたり、廃棄物に埋もれたりしていたら、その日にやるべき事が出来ず、平気で2週間、1か月と作業が遅れ、最後は諦めて精神的にずっと引きずることになります。

うちの場合はいくつかの仕事を掛け持ちでやっているため、いちばん大切な農業のための時間を作り出すことが最優先でした。

出荷や栽培の合間の時間に、一人で、また広大生アルバイト君に助けてもらい、コツコツと作業を進めてきました。

納屋の屋根補修や洗い場の整備など、まだ大きな仕事が残っていますが、なんとか最低限のところまで進みそうです。

広大生アルバイト君に手伝ってもらいハウスを補修。
2月上旬になんとか完成。強風に耐えられるように内部と外部に補強を入れた。
度重なる強風でボロボロになった資材庫を撤去。
トラクターで整地。
三平方の定理を使ってハウスの外枠を設定。
レンタルの電気ドリルで地面に穴を開け、パイプを次々差し込む。
パスカルの原理でパイプの水平を出す。
月の夜も。
露に濡れた朝も。
仕事は少しずつ進む。やれば必ず終わる。

種蒔きは、例年より1週間ほど遅れながらも、順調に進んでいます。

3月上旬蒔きの葉物たち。
ナス、トマト、ピーマンなど果菜類は、いつものコタツ芽出し。
厳しい寒さで凍みて出荷できなかった大根を抜いて廃棄。マルチもネットも片付ける。
緑肥で土づくりをした畑は良好。溝を切り、土中に空気を送り込み、微生物を活性化させる。

農業以外の仕事もたくさんありました。

いろいろ事情があって、12月以降とても忙しくなってしまい、ブログもフェイスブックも停止。

一つ一つの仕事は小さいけれど、いっぺんに色々抱え込んでしまい、これらの仕事が本当に終わるのか気持ちを病む寸前。

きちんと終わらせられた仕事もあれば、メールの返事さえ出来なかった仕事もありました。


3月中旬現在、何とか終わりそうな気配がしてきました。

また近々、フェイスブックも復活します(たぶん)。

 

〇今年度、2本目となる論文(昆虫の絶滅危惧種保全団体関係)を提出。

 この団体の20年間の活動を振り返り、なぜ成功したのかを書いてくれという依頼だったので、とても苦労した。


〇森を整備して日本酒の仕込み水となる地下水を守る団体の事務局に就任しました。

 これは昨年11月に逝去した元上司の仕事を引き継いだもの。

 この団体も20周年となる節目の年なので、仕事量がほんとに多くて大変ですが、大学、酒蔵、企業、行政、小中学校と一緒に仕事が出来るとても良い活動なので、この1年間は頑張りたいと思います。


〇教育委員会の「小中学校教育構想」に参加。

これは、たまたま別のイベントで一緒になった担当者さんから依頼されたもので、そうとう迷いましたが、実現したら素晴らしいものになるので、加わらせていただきました。

と言っても、今年度はオンライン会議に数回参加しただけですが、いろんな意味でとても勉強になりました。

難しい仕事、大きい仕事、多くの関係者が参加する仕事を確実に進めるためには、事務局の力量(努力量ではない)が必要なのだと学びました。


〇新規就農の方とお話ししました。

毎年、数人は就農したいという方が農園に来られます。

農作業を手伝っていただきながら色々お話しします。

一人でも多くの人が農業に触れ、また農家になってもらえるのは嬉しいことです。

「七三農園のようにならなければ必ず上手く行きますよ」とアドバイスしています。


〇その他もろもろ、市役所関係、広島県有機農業研究会、ジーンバンクを守る会、自然観察団体、自然保護団体などにも関わっていますが、今年はしっかりと時間を取ることが出来ませんでした。

生業である有機農業を最優先にしながらも、やはり自然を大切にする様々な活動に参加できればと考えています。