上を向いて歩こう。

ブログの更新は少ないですが、まいにち元気に生きています。

より良い野菜をお届けするために、ますますやる気に満ち溢れています。

10年間、有機農業を続けてみて、次の10年の姿(理想)を考えているところです。

3月8日、塔立ちを始めた白菜のネットを外す。
3月15日、菜の花も満開に。
0℃まで冷え込んだ朝、セイヨウミツバチが不織布の下で固まっていた。

さてさて、タイトルにあるように「上を向いて歩こう」ですが、、、、、

3月14日(火)に確定申告が無事?終わりまして、昨年は過去2番目に多く出荷したにもかかわらず、過去一番の赤字になっている!ことが判りました。

なので、生活が苦しくなり、悲しみの涙がこぼれないように「上を向いて歩こう」という訳なのです(笑)。

ニュースでは、肥料の値段が2倍近くに高騰したというのを聞かれた方も多いと思います。

それ以外にも農業に関わるすべての資材が値上がりしました。

とどめは、昨日届いたダンボール屋さんの値上げ文書。

いつもお世話になっている営業マンさんが、すごく申し訳なさそうに届けてくださりました。

それによると、値上げ幅「10~20%以上」と明記されています。

10~20%以内ではなく「以上」ですから、値上げの上限は無いよ、ということです。

今年の支出を詳しく解析してみないとけませんが、直感的には燃料系の値上げがいちばん効いているのではないかと考えています。

春からクロネコヤマトの配送料も値上げになるという話も聞いています。

一方で、販売価格は値上げしていないので、赤字はやむを得ないことなのですね。

七三農園では、野菜の生産量に対して出荷量が少ない、設備不全のため出荷効率が悪すぎる、という課題があります。

10年間やってみて野菜は作れるようになったけれども、出荷に手が回っていないということです。

そこを改善すれば、まだ回復の余地があります。

改善を目指して、上を向いてガンバルのです。

それから、上を向いて歩く理由のもう一つは、、、、

飛行機雲のことです。

2022年8月ごろからずっと、飛行機雲の観察と撮影を続けています。

岩見君(私のこと)、54歳にしてとうとう頭がおかしくなったのでは、と疑われるかもしれません。

しかし、日々畑に出て、農作業をしながら目にする飛行機雲の軌跡が尋常ではないのです。

通説通り、天気、湿度との関連があるのではないかと観察と撮影を続けてきましたが、どうやらそうでもない感じです。

もう少しデータを取って、関連しそうな情報を重ねて多変量解析をしてみたら、効いている要素が判ると思います。

飛行機雲が短い日がある。

飛行機雲が長い日がある。

飛行機雲の長い日に、同じコース、同じ時間帯で飛行機雲が短い機体、まったく出ない機体が混じる。

飛行機雲が出る日も、出ない日も、あまり湿度は変わらない。

飛行機雲が、急に出始めることがある。

また急に途切れることもある。

つまり、空気中の湿度が高いから飛行機雲が長くなるのではなく、飛行機側の事情で出る、出ないが決まっているように思える。

きっかけは昨年8月。サツマイモ畑(無施肥)での雑草の繁茂具合が尋常ではなく、これは何か空中から窒素源が供給されているのでは?と考えたことからです。

「田林雄・山室真澄(2010)日本の森林域における大気降下窒素による窒素負荷・窒素流出の現状と課題.水利科学 No.314:49-62.」

同じ時期に、自然保護関係の友人から、スイスでは大気から供給される窒素により植物の種類が変わり、そこに住むチョウの種類が変わってしまったという論文があると紹介されたのです(ただし、航空機との関連は示されていない)。

「Roth T et al.(2021)Negative efects of nitrogen deposition on Swiss butterflies.Conservation Biology 35:1766-1776.」

海外のニュースでは、大気中のPM2.5が豪雨を育てるという記事もあります。

「ゲリラ豪雨を育てるミクロの粒子 ニューズウィーク日本版」

私は喉が弱いので日頃からPM2.5の飛散状況を気にしているのですが、2022年7月に大陸からのPM2.5が極端に多いことに気づき、広島湾から安佐南区にかけての線状降水帯が多発するのも、PM2.5に何か関係があるのでは、と考え始めたのです。

一見、関連しそうにない出来事が同時期に起き、急に空の様子が気になり始めたという次第です。

3月15日、飛行機雲が一日中出ていた。
何故に途切れる?
何故に途切れるの?
3月15日、飛行機雲の「おまつり状態」でした(笑)。

3月10日(金)にアルバイトに来てくれた広大生に、そのことを力説したら、最初ポカーンという顔になっていたのですが、3月15日(水)に再び来てくれたときに余りにもスゴイ飛行機雲の数を目の当りにし「これは尋常じゃないっす!」と言って納得してくれたのでした。彼はずっとスマホで飛行機雲の動画を撮影していました。

もっと違うもの、もっとヤバいものが空中から撒かれているのではないかと言始めると「都市伝説」や「陰謀論」みたいになってしまいますが。

ということで、やはり当面のあいだ、上を向いて歩こうと思います(笑)。

次の記事では、最近の農作業について書こうと思います。