ぼかしの仕込み

七三農園では、開園2年目以降、自家製のぼかし肥料だけを使っています。

材料は、町内産の米ぬか、自家製の籾殻薫炭、有機石灰(購入品)、油粕(購入品)、発酵資材として「えひめAi2」(隣町の環境グループが作ったものをモニターとして頂いています)だけです。

”好気性発酵”と”嫌気性発酵”があるのですが、うちの場合は狭い場所でもできる”嫌気性発酵”で作ります。

微量元素を補うには、ややもの足りない面もありますが、今のところ野菜たちは十分育っています。


<材料一式>

町内産の米ぬか、自家製の籾殻薫炭、有機石灰(購入品)、油粕(購入品)、発酵資材「えひめAi2」

 

 

 

 

 

 

 

<材料を混ぜる>

分量は体積比で、米ぬか5、籾殻薫炭2、有機石灰2、油粕2です。

ブルーシートを広げて、その上でしっかり混ぜます。

 

 

 

 

 

 

 

 

<えひめAi2を加える>

えひめAi2は、200倍に薄めて使います。

水分が均一になるよう、しっかり混ぜます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルーシートの両端を持ち上げて揺するとよく混ざります。

二人でやれば、さらに効率よく混ぜることができます。

 

 

 

 

 

 

 


「水分は少な目」を心がけています。

具体的には、軽く握って指を開くとポロポロと崩れる程度。

経験上、水分が多いと腐敗するように思います。

 

 

 

 

 

 


 

 

<容器に詰め込む>

プラスチックの漬物樽(容量30リットル)の内側に、黒のペール袋(70リットル)を入れて、その中に詰め込みます。

容器の半分くらい入れたら、足で踏んで空気を抜いていきます。

このとき、しっかり踏んで、しっかり空気を抜くことが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

容器の9分目くらいまで詰めたら、ペール袋の口をねじって密閉します。

両手のひらで押さえて、しっかり空気を抜きます。

最後に太い輪ゴムで口を留めます。

 

 

 

 

 

 

 

この日は7たる分(約200kg)仕込みました。

常に新鮮なぼかしを確保するため、年3、4回ほどこまめに仕込んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

<涼しくて暗い場所で寝かせる>

納屋など、涼しくて暗い場所で寝かせます。

5~10月ならば3週間程度、11~4月なら1ヶ月程度寝かせます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開封したら表面にうっすら白いカビが生えることがありますが、問題ありません。

ぼかしを取り出すと、発酵した甘く良い香りがします。

すっぱい腐敗臭なら失敗ですね。

 

<保管と使い方>

通常は、天日に干して、十分乾燥してから紙袋などに入れて保管するようです。

ただし、保管中に水分を吸収して再発酵(発熱)すると、肥料成分が揮散して失われるので、うちの場合は乾燥させず生のまま早めに使い切るようにしています。

肥料を好む葉物野菜などの場合は、畝1mあたり2握り(50~100g)ほど、その他の野菜では1握りを元肥として施します。

あとは、野菜の葉色を見ながら、適宜追肥します。


今後は、もっとミネラル分を補給するために、瀬戸内産の魚粉や海藻類が使えないか画策中しているところです。