2016年の荏胡麻(えごま) 前編
「えごま」はαリノレン酸を豊富に含む健康食材として人気があります。
七三農園では2015年から作り始めて、今年は2年目です。
1年目は神石高原町から頂いたタネ、今年は福富町から頂いたタネを使っています。
品種は「白えごま」で、今後は福富町のタネを固定して行くつもりです。
◆土づくり
2015年11月に緑肥「エン麦」「ヘアリーベッチ」を蒔いた畑を使いました。
4月上旬にハンマーナイフモアで草を砕き、トラクターで漉き込んで1か月間養生します。
緑肥については、別途詳しく書きたいのですが、秋冬はエン麦とベッチ、夏はセスバニアを使います。
セスバニアはとても良い土になりますが、エン麦とベッチは、キメが細かく成り過ぎて期待と異なるように感じています。
◆種まき
5月21日に、128穴セルトレーに種まきしました。
ただ、6月上旬の定植適期に雨が続き、畝が立てられず失敗。
もともと水捌けの悪い畑(水田だから)ですが、緑肥により土のキメが細かく成り過ぎて、どうも水が抜けないように感じます。
6月9日に蒔き直しましたが、また雨が続き、畑の準備が出来ないまま日が過ぎます。
◆定植
6月17日に、無理やり定植。
土の状態は、練り固めた黒砂糖のような硬さ。
乾いたら決して悪い状態とは思えないが、水を含むとペーストみたいになり、頭を抱えてしまう。
スコップで穴を掘り、伸びすぎた茎を埋めるように、斜めに寝かせて定植する。
株間は30㎝で、畝は110㎝間隔にすると管理機で土あげがしやすい。
その後も断続的に雨が続き、条件の悪い中、無理やり植えて行く。
7月7日の様子。イグサ科雑草が伸び始める。
カチカチになった土を管理機で無理やり砕いて、また斜めに定植。
この時点で今年はダメだろうと半分諦める。
◆除草と土よせ
8月6日の様子。イネ科とイグサ科の雑草がみっちり生える。
ハンマーナイフ、刈り払い機、カマを使って苦労して草刈り。
畝間に管理機を走らせて、無理やり土を砕く。
8月7日、管理機で株元に土を寄せる。
8月27日、2回目の土寄せ。ぼかし肥料をごくわずかに振る。
この日「広島県有機農業研究会・技術部」主催の圃場見学会があり、七三農園にも30人が訪れる。
このとき、先輩農家さんから「今からでも遅くないから、摘心したらどうか」とアドバイスを頂く。
翌日、約300株を摘心する。摘心により、枝葉が広がって良く根張る。
結局、土寄せ2回、追肥1回だけの管理になった。
中編に続きます…