過去の日誌(2013.10.14~10.20)
◆10月14日(月)晴れ 最低9.8℃ 最高27.1℃
本日は「どじょうや」さんとの共同作業の日。
午前中は「どじょうや」さんで、巨大ビニールハウスの天井を張る。
重いビニールシートを天井の背骨に乗せ上げ、声を掛けながら展開していく。
二人でもなんとか作業を仕上げることが出来た。
午後からは自分の畑の戻り、セット野菜の収穫と出荷。
この日は、コマツナ、水菜、わさび菜、間引きニンジン、ロメインレタス、ピーマン、カラーピーマン、万願寺とうがらし、シカクマメ、えだまめ、
の10品目。
夕方、近くに住む親戚のご夫婦が七三農園に来られ、藁束をたくさん分けてくださった。
藁束は、作物の根元に敷くと保温、保湿、表土の保護などに有効で、いくつあっても嬉しいのだ。
感謝、感謝!
◆10月15日(火)曇り 最低10.7℃ 最高21.7℃
この日は、朝は暖かいが、日中は気温が上がらず寒い一日だった。
遅れに遅れた長ネギの種まき。
失敗を覚悟で、苗箱にごく少量を蒔いてみる。
大葉シュンギク、サラダほうれんそうも蒔く。
種を蒔いたところには薄く籾殻を敷き詰める。
さらに鍬の裏側でしっかり踏みつけて、溝をつくる。
この溝は深さ2センチほどの浅いものだが、風除けになり、表土の湿度や温度を保つ効果があるのだ。
微細な作物の種や、か弱い新芽にとっては大きな効果があると思っている。
私は、このような小さな工夫や農業技術が好きで、いつかまとめてみたいと考えている。
午後からは「どじょうや」さんに出向いていただき、葉物野菜の中耕除草、追肥などを行う。
17時ごろ、台風の接近で風が強くなりはじめる。
急遽、作業を変更し、前日に張った「どじょうや」さんのビニールハウスの補強に向かう。
ロープや鋼材でビニールの天井をつなぎとめる。
18時から「はなあふ」さんに集合し「おいし~わ」で共同出荷する福屋ベジタブルフェアの打ち合わせ。
段取りや役割分担を確認して解散。
◆10月16日(水)晴れ 最低9.3℃ 最高21.5℃
台風から一夜明けた肌寒い朝。
目が覚めて畑に出ると、茎ブロッコリー、オータムポエムなどが倒れ、白菜のマルチや不織布が吹き飛ばされている。
遠くの水田まで飛ばされたものを回収して廻る。
本日は協働センターの出勤日なので畑仕事はなし。
市役所前の「モミジバフウ」の並木が色づき始めている。
◆10月17日(木)晴れ 最低4.4℃ 最高21.8℃
朝夕の気温差が大きく、体に負担がかかる。
前日の台風で吹き飛ばされたものを片付ける。
久しぶりに近所の直売所「郷の里」にエダマメを出荷。
近いので自転車で出荷できる。
七三農園では、できるだけ化石燃料(すなわち車やトラクターなど)を使わないように心がけている。
効率は悪いが手作業や自転車で済むところは、できるだけ機械を使わない、なるべく「低炭素」な野菜づくりを目指している。
続いて、ニンジンの間引き、菜花、茎ブロッコリーへの追肥、シュンギクの除草など。
昼近くにパワフルな中島さんが手伝いに来てくれる。ありがたいのだ。
サツマイモの掘り上げを手伝ってもらった。
土の中からキイロサシガメが出てきた。
強力な脚でイモムシなどを捕まえ、鋭い口器を差し込んで体液を吸う。
野菜の害虫を食べてくれる頼もしい天敵。
夕方、再び除草や追肥などの作業。
夜、事務作業やメールなど。
◆10月18日(金)曇り 最低7.5℃ 最高19.5℃
キャベツの補植、菜花への追肥など。
面白い虫がいたので、しばし写真撮影を楽しむ。
▼コイチャコガネ
幼虫は畑の土の中に棲んでいるので、野菜ネットで覆うと閉じ込められて養殖場のようになってしまう。
写真のとおり、キャベツの葉をかなり食べる。
▼キュウシュウクロナガオサムシ
ニンジンの畝で発見。大型の肉食甲虫はイモムシなどを食べてくれる。
セット野菜のための収穫と出荷。
コマツナ、ニンジン2種、わさび菜、水菜、ロメインレタス、万願寺とうがらし、えだまめ、ピーマン、カラーピーマン、バターナッツかぼちゃ、ずだちの10種類。
夕方、いつもお世話になっているご近所の方から、プラスチックのトレー、魚網などをいただく。
ありがたや。
最後に掘ったサツマイモの取り入れ、不織布の設置、カブへの追肥などを済ませる。
カブの合間にヒメカマキリを発見してパチリ。
◆10月19日(土)曇り~小雨 気温記録なし
朝いちでニンニクのための畝づくり。
いつものとおり、坂本農場謹製の鶏糞堆肥、卵殻、EMぼかし肥をまいて、管理機で耕運。
セイタカアワダチソウの茎でアミガサハゴロモを発見。地味なセミの仲間。
本日の畑仕事はこれで終了なのだ。
10時から、親戚がはじめたバイク屋さん「GOファクトリー」の開店祝いにお隣の白木町へ。
オフロード系の中古バイク、整備、カスタマイズに興味のある方はぜひ。
■「G.O. FACTORY」
オートバイの整備・販売・カスタマイズ
〒739-1521 広島市安佐北区白木町三田677-2
電話:082-829-1125 FAX:082-829-1126
その後、さらに親戚の家に立ち寄り、ご挨拶。
ダッシュで志和に戻り、地域のお祭りの準備に参加。
倉庫に格納されている神輿やテント、夜店グッズなどの移動、設置。
一週間前に設置した幟は台風で飛ばされず、無事に残っている。
神社の駐車場で、やや珍しい「ヒナカマキリ」を発見。思わず写真を撮る。
広島県には7種類のカマキリがいるが、そのうち一番小さな種類で、照葉樹がこんもり茂るような森に棲んでいることが多い。
祭りは18時にスタート。
私たちの班は、焼き鳥、焼きそば、ポテトフライの販売なのだ。
隠し芸のステージでは、二人羽織をお披露目する。
隠し芸の準備のために5回くらい集会所で打ち合わせを行ってきたが、まったく練習せず、ずっと飲んでばかりいたのでちゃんとできるか不安。
が、まあ何とかなったのだ。他の班の隠し芸は気合が入っていたが、うちの二人羽織はゆるい芸だった(笑)。
遅くまでお祭りの雰囲気を楽しんで、この日は終了。
◆10月20日(日)小雨 気温記録なし
祭りの二日目だが、あいにくの小雨。
8時集合で、前夜の片付け、焼きそば屋台の準備など。
焼きそばを焼くのは、近所の先輩脱サラ・キノコ農家さん。
慣れた手つきで、美味しそうに焼きあがった。
写真は撮れなかったが、七五三の儀式、御神輿の奉納などがあり、焼きそばもかなり売れて終了。
私にとっては初めて地域行事に参加させてもらったが、若い人も多く、楽しく過ごさせていただいた。
「奥屋、良いとこ」なのだ。
神社からの帰り道で、また珍しい生きものを発見。
ジムグリという中型のヘビが、車に轢かれて死んでいた。
ジムグリは、背中が赤まだら、腹は市松模様、という美しいヘビで、夜行性のためあまり姿を見ることは無い。
ネズミ類の巣穴に入って捕食するため、頭が細長くなっているのが特徴。
いつ面白い生きものに出会えるかわからないので、いつもカメラを持ち歩いているのだ。