2018年8月下旬の野菜セット。

豪雨と酷暑による気象災害が頻発しています。
被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。

愚痴ばかりのブログになりそうですが、酷暑と雨不足で野菜には厳しい状況が続いています。
7月6日の豪雨以降、まともに雨が降ったのは2回だけ。加えて35℃を超える酷暑続きで夏野菜が枯れ始めています。

ふつう、野菜農業では、3月と9月は端境期となり、野菜不足にヒヤヒヤする期間があります。
3月は、野菜の生理反応(塔立ち)による野菜不足で、これは抗えません。
9月は、夏野菜の終焉と、高温により種蒔き出来ない時期が重なって、結果的に野菜不足になります。

今年の場合は、厳しい酷暑と台風によって夏野菜が早めに終わり(ピーマンが枯れた!)、なおかつ暑すぎて種蒔きも出来ない(出来ても枯れる)ので、新しい野菜も無いという苦しい状態が続いています。
灌水設備をきちんと整えたり、ハウスで遮光栽培でも行えば良いのですが、かなりの設備投資になるので、おいそれと手が出せません。
今できることは、丁寧に苗を作り、遮光マルチで定植し、まいにち手作業で水を遣ることくらいです。
露地栽培がメインの有機農家にはたいへん厳しい夏になりました。

秋冬の天候が安定すれば救いがあるのですが、昨年のことを思い出すと、10月から始まった極低温でそのまま冬中野菜不足に陥ったことを考えると、楽観視できません。昨冬の大減収を引きずったまま、さらに打ちのめされている農家も多いと思います。また消費者も野菜の高騰に悩まされています。

こんな時は、ひたすら土づくり(うちの場合は緑肥と落ち葉堆肥)に励むこと、慎重な品種選び、ずらし蒔きによるリスク分散など、基本に立ち返ることが重要です。
また、長年有機農業を続けてこられた先輩農家の意見を聞く、畑を見ることが大切だと思います。
さっそく、月末に大先輩の農家さんを視察させてもらうことになりました。
8~10月は、一年でいちばん忙しい時期ですが、前向きに動くしかありません。

▼8月上旬蒔きの葉物野菜に、毎朝、手作業で水をやる。
チマサンチュ、からし菜、わさび菜、べか菜が育っている。
9月上中旬からお届けできそうです。

 

 

 

 

 

 

 

▼8月中旬にはピーマンが枯れ始めた。
これは酷暑も原因ではあるが、5月の低温で株がしっかり育たなかったことも大きい。

 

 

 

 

 

 

 

▼田んぼは一見順調だが、株間には雑草がびっしり。
毎日、見ないふりをして通過するしかない(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

▼育苗ハウスでは、ケール、ブロッコリー、キャベツなどの苗が育っている。
これから、種蒔き、鉢上げが続き、小さいハウスは足の踏み場もなくなる。
定植するのも大変だが、ともかく多めに植えて保険を掛けるしかない。

 

 

 

 

 

 

 

▼野菜セット(小)1,800円(税込み・送料別)
※関西圏までの限定で「午前中便」を復活させました。より早い到着をお望みの方は、ご選択くださ

い。

 

 

 

 

 

 

 

~8月25日(土)到着の「七三農園だより」より~

台風19号、20号が立て続けに西日本を襲い、各地で被害が出ました。
幸いなことに広島では雨風も弱く、大きな被害は無くて済みました。

ただ、夏野菜たちは酷暑と乾燥に加えて、強風で叩かれてかなり弱り、ピーマンやトマトは枯れ始めました。
今年は例年より早めの端境期が訪れ、次の葉物野菜ができる9月上旬までは野菜不足が続きそうです。
一方で、葉物、キャベツ、ケール、ブロッコリー、インゲン豆、菜の花など、秋冬野菜の種まきをどんどん進めています。秋冬はどうぞご期待ください。

猛暑酷暑が続く今日この頃ですが、新鮮野菜を食べて健康にお過ごしください。

①つるむらさき:
βカロテン、カルシウム、マグネシウム、ビタミンCが豊富な健康野菜。
夏の疲れを取り、スタミナ回復に。
お肉と一緒に中華炒め、おひたしに。豚角煮と一緒に煮ると美味。

②きゅうり:
ゴツくてイボありの異形、昔ながらの「四葉きゅうり」。
傷みが早いのであまり市場には出回りません。ぱりぱりでとても美味しい品種です。
スライスして生サラダ、酢の物、浅漬け、からし漬け、ピクルスなど。意外と中華炒めも美味しい。

③なす:
長なすと千両なすのセット。蒸しなすがおススメ。
皮を?き、ひと口大に切り、ラップで包んでレンジで4分間蒸すだけ。
ポン酢やしょうが?油でどうぞ。焼きナス、煮びたし、天ぷら、味噌汁、浅漬けにも。

④万願寺とうがらし:
京都の伝統野菜、辛くないとうがらし。
軟らかく、素焼き、炒め物、煮びたし、焼きびたし、天ぷらなど和風料理、夏野菜カレー、ラタトゥイユにも合います。
辛いものが混じる可能性あり!

⑤フルーツパプリカ:
生で食べられる甘くて可愛いパプリカ。
刻んでドレッシングなどをかけて生サラダ、マリネ、ピクルス、肉詰め、刻んでチャーハンやピラフに入れると甘くて美味しい。
甘めの夏野菜カレーにも。

⑥じゃがいも:
品種は「あいのあか」です。ホクホクなのに煮崩れしにくく、どんな料理にも合います。
煮物、炒め物、味噌汁、スープ、ポテサラ、カレーにと幅広くお楽しみください。

⑦玉ねぎ:
品種は「OP黄」。抗酸化作用、血行促進、ビタミンB1の吸収を助ける塩化アリルが豊富。
スライスして生サラダ、スープ、味噌汁、炒め物、ピクルス、刻んでオイル漬けにも。

⑧モロヘイヤ:
クレオパトラも愛した野菜。カロテン、ビタミンB群、カルシウムなどが豊富で、野菜の王様とも言われています。
水洗いして、茎ごと軽く塩ゆでし、たたき、おひたし、たまごとじ、スープ、納豆に混ぜても美味。

⑨フルーツパプリカ:
生でも食べられる甘さの可愛いパプリカ。
刻んでゴマドレッシングなどをかけて生サラダ、マリネ、ピクルス、肉詰め、刻んでチャーハンやピラフに入れると甘くて美味しい。
甘めの夏野菜カレーにも。

⑩すだち(少量!):
今年は水不足で球が小さい。
皮を擦りおろして素麺の薬味、スープや味噌汁のアクセントに。青とうがらし、塩と合わせて柚子胡椒に。
果汁は焼き魚、炒め物、肉料理に絞りかけて、炭酸水やビール、焼酎に合わせると美味しいです。

<かんたんレシピ>

〇万願寺とうがらしの煮びたし
京都のおばんざい風、もっともベーシックな食べ方です。冷えても美味しい。
①万願寺とうがらしのへたは取らずに、大きいものは縦半分に切る。
②フライパンに油を熱し、刻んだ油揚げと一緒に軽く炒める。
③和風だしをひたひたに加えて、くったりするまで煮る。
④器に盛り、じゃこやかつおぶしを振りかけて出来上がり!

〇夏野菜のカポナータ(Caponata)
トマトをベースにした夏野菜の煮込み料理にはラタトゥイユ(フランス料理)とカポナータ(イタリア料理)があります。
ラタトゥイユはズッキーニを、カポナータはナスを素揚げにして使います。酢が効いて、たくさん食べられます。冷えても美味しい。
①ナス、玉ねぎ、ピーマン、トマトなどは一口大に切る。
②フライパンにオリーブ油を熱し、刻んだニンニクで香り付けする。
③ナスは別途、素揚げにしておく(面倒な場合は、揚げなくても良いのです)。
④野菜を炒め、白ワイン、砂糖、塩こしょう、あればショウガ、チリパウダーなどで味付けし、20分ほど煮る。
酢をしっかり効かせたら出来上がり。

〇つるむらさきの食べ方いろいろ
つるむらさきは良く洗って5センチくらいにざく切りすると使いやすい。
①炒め物:ごま油、おろしにんにく、おろししょうがを入れ、ベーコン(油揚げでもOK)を加えて炒める。
和風だし、中華だし、ナンプラー、オイスターソース、コチュジャンなどお好みの味付けでどうぞ。
②ナムル:つるむらさきは軽く茹でてざく切り。ごま油、白ごま、おろしにんにく、塩を加えて和えるだけ。
お好みで韓国のりをちらしても美味しい。アレンジで、味付けをマヨネーズ、練りがらしにしても美味しい。
③おひたし:茹でてざく切りしたつるむらさきに、だし?油、しらすを加えて出来上がり!

<七三農園の栽培について>
七三農園では、化学農薬、化学肥料を使わず、自家製ぼかし肥料(米ぬか、もみがら薫炭、油滓、有機石灰、発酵資材)を用いて、虫やカエルたちと共存する有機栽培を行っております。
土づくりには畜産系堆肥やキノコ廃菌床は使わず、緑肥と落ち葉堆肥だけを用いています。
窒素肥料成分を控えめにすることで、野菜をゆっくり育て、虫の付きにくい体質に仕上げています。
「畑からキッチンまで直送!」をモットーに、お店で買うより新鮮な状態(収穫後、概ね24時間以内・イモ類など貯蔵品種は除く)でのお届けを目指します。
野菜の生育や周囲の様子は、ホームページ、ブログ、フェイスブックで発信しておりますのでご覧ください。

◆傷みや不具合がありましたら、お手数ですがご一報ください。

~以上