2019年8月下旬の野菜セット。

8月は、野菜農家にとって一年でいちばん忙しい季節になります。

というのは、翌年の3月まで収穫する秋冬野菜の出来具合が、概ね8月、9月の種まきで決まるからです。

さかのぼって考えると分かりやすいのですが、8月、9月にしっかり種まきをするためには、7月、8月には春夏野菜の片付けと土づくり(緑肥や太陽熱処理も)を済ませる必要があります。今年のような灼熱の夏にはキツイ仕事になります。

また片付けと同時に、トマト、茄子、ピーマンなど夏野菜の管理を継続し、さらにハクサイやキャベツなどの苗づくりも同時進行になるという具合です。

独立して農業を始めたころは、このタイミングと優先順位が分からず、いつも作業が遅れるという具合でしたが、最近になってようやくタイミングやコツが掴めたこと、また畑の面積が増えて余裕が出来たこと、わずかに機械化が進んだこともあって、作業の遅れは少しずつ改善されています。

しかし今年は盆が明けてから秋雨前線の活動が活発で、雨が続き、2回目の種まきや苗の定植が遅れ気味でヒヤヒヤしているところです。


ところで、七三農園の野菜はどこで買えるのかと聞かれることが多いのですが、今のところホームページから申し込む宅配セット販売か、神戸と京都の通販2社か、唯一継続しているマルシェ「東広島マーケット ひとむすびの場」での販売だけになります。ごく一部のレストランで料理として食べることが出来ます。

栽培から販売、会計まで、すべて一人で行っているため、なかなか出荷に手が廻りません。むしろ出荷の少ない日が嬉しいという体たらくなのです(笑)。

今後は、もう少しマルシェへの参加を増やすか、県内のスーパーや直売所でも販売できるようにと考えています。その前にホームページを改装したいのですが、なかなか着手できていません。

8月、9月は、論文や絶滅危惧種関係の仕事の締め切りがあり、それらが一段落したころに着手したいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

▲様々な秋冬野菜を育苗中。大雨でなかなか定植が進まない。

 

 

 

 

 

 


▲今年の緑肥はエビスグサ。予定より遅れて8月25日に鋤き込み。

 

 

 

 

 

 


▲台風10号の被害は小さかったが、それでもトンネル支柱40m分がへし折れた(2019年8月15日)。

 

 

 

 

 

 

 

▲最近の野菜セットはこんな感じ(8月17日着のものです)。


 七三農園の野菜セットは、8品目で1,800円(税込み・送料別)

 お申込みはコチラから。まずは「お試し1回」からどうぞ。


~8月28日(水)到着の「七三農園だより」より~

先週8月23日(金)は二十四節気の「処暑」。暑さが一段落し、朝夕はずいぶん涼しくなりました。

昼間はツクツクボウシ、夜はエンマコオロギが鳴いてます。

畑では、ニンジンや大根の種まきが始まりましたが、秋雨前線が活発で雨が続くので、思うように進みません。天候には勝てませんね。

さて、9月は野菜が一番不足する季節です。しばらくナス科野菜ばかりになりそうですが、どうかご容赦ください。

残暑が身体に堪える今日この頃ですが、新鮮野菜を食べて健康にお過ごしください。

①長ナス:
黒紫大長茄子という品種。ふんわり柔らかく、揚げナス、天ぷら、焼きナス、炒め物、味噌汁、浅漬けにぴったり。
皮を剝いてラップで包み、レンジで4分間チンすると美味しい蒸しナスになります。ポン酢やゴマだれでどうぞ。

②フルーツパプリカ:
生でも食べられる甘く可愛いパプリカ。
刻んでドレッシングなどをかけて生サラダ、マリネ、ピクルス、肉詰め、刻んでチャーハンやピラフに入れると甘くて美味しい。
甘めの夏野菜カレーにも。

③モロヘイヤ:
クレオパトラも愛した野菜。
カロテン、ビタミンB群、カルシウムなどが豊富で、野菜の王様とも言われています。
水洗いして、茎ごと軽く塩ゆでし、たたき、おひたし、たまごとじ、スープ、納豆に混ぜても美味。
花もそのまま食べられます。

④空芯菜:
エスニック料理の定番。
βカロテン、ビタミンB類、鉄分、マグネシウム、葉酸が豊富なスタミナ野菜。
水洗いして5センチに切り、フライパンにゴマ油とニンニクを熱して炒め物に。中華だしやナンプラーでどうぞ。

⑤かぼちゃ:
初物!粉質で甘いダークホースという品種。
収穫から2週間熟成しました。ビタミン類、βカロテン、カリウム、食物繊維が豊富。
厚切りしてじっくりソテーがおススメ。天ぷら、煮物、ポタージュ、グラタン、コロッケ、プリン、焼き菓子にも。

⑥伏見甘長とうがらし:
京都の伝統野菜、辛くないとうがらしです。
肉厚で軟らかく、素焼き、天ぷら、炒め物、煮びたし、焼きびたしなど和風料理、夏野菜カレー、ラタトゥイユにも合います。

⑦きゅうり:
ゴツくてイボありの異形、昔ながらの「四葉きゅうり」。
ぱりぱりでとても美味しい品種です。傷みが早いのであまり市場には出回りません。
スライスして生サラダ、酢の物、浅漬け、からし漬け、ピクルスなど。意外と中華炒めも美味しい。

⑧玉ねぎ:
品種は「OP黄」。抗酸化作用、血行促進、ビタミンB1の吸収を助ける塩化アリルが豊富。
スライスして生サラダ、スープ、味噌汁、炒め物、カレー、肉じゃがに。ピクルスや刻んでオイル漬けにも。

⑨青柚子(少量!):
今年は水不足で球が小さい。
皮を擦りおろして素麺の薬味、スープや味噌汁のアクセントに。
果汁は焼き魚、炒め物、肉料理に絞りかけて、炭酸水やビール、焼酎に絞ると美味しいです。

※有機野菜は鮮度が長持ちするのも特徴のひとつ。透明袋のまま冷蔵庫で保管すれば鮮度が保たれ、ゆっくりとお楽しみ頂くことが出来ます。

<かんたんレシピ> 

〇甘とうがらしの煮びたし(万願寺や伏見甘長)
京都のおばんざい風、もっともベーシックな食べ方です。冷えても美味しい。

①とうがらしのへたは取らずに、大きいものは縦半分に切る。
②フライパンに油を熱し、刻んだ油揚げと一緒に軽く炒める。
③和風だしをひたひたに加えて、くったりするまで煮る。
④器に盛り、じゃこやかつおぶしを振りかけて出来上がり!

〇空芯菜の炒め物
かんたんで栄養たっぷりの炒め物です。

①空芯菜は水洗いして、一口サイズにざく切りする。
②フライパンに油を熱し、みじん切りニンニク、こま切れ豚肉、空芯菜を加えて炒める。干しエビを入れるとコクが出ます。
③味付けは、中華だし、ナンプラー、マヨネーズ、だし?油など、お好みでどうぞ。

〇きゅうりの佃煮
作り置きできて、ご飯のお供にぴったり。

①きゅうりは水洗いして、3ミリ厚に輪切りする。
②ボウルにきゅうり入れ塩を振って10分間置き、水分を搾る。
③フライパンに油を熱し、きゅうり、しょうがの千切り、塩昆布、鷹の爪、砂糖、しょうゆ、みりん、酢を適量入れて水分が無くなるまで炒めて出来上がり。

<クール便でのお届けについて>
到着日の最高気温が25℃を超え始めるとクール便に切り替えます。ただし、配送地域の天候や到着時刻によっても変わりますので、その点ご容赦ください。到着した野菜に傷みや変質がありましたら、お手数ですがご一報いただけますと幸いです。

<七三農園の栽培について>
七三農園では、化学農薬、化学肥料を使わず、自家製ぼかし肥料(米ぬか、もみ殻くん炭、油かす、かき殻石灰、発酵資材)を用いて、虫やカエルたちと共存する有機栽培を行っています。

土づくりには畜産系堆肥やキノコ廃菌床は使わず、緑肥と落ち葉堆肥だけを用います。

窒素肥料成分を控えめにすることで、野菜をゆっくり育て、虫の付きにくい体質に仕上げます。

「畑からキッチンまで直送!」をモットーに、お店で買うより新鮮な状態(収穫後、概ね24時間以内・イモ類など貯蔵品種は除く)でのお届けを目指します。

野菜の生育や周囲の様子は、ホームページ、フェイスブックをご覧ください。

~以上