令和6年8月上旬の野菜セット。試される8月。

本日8月15日の美しい夜明け

7月25日から本日8月15日までの降水量はたったの2ミリ。

畑はカチカチ、気温は軒並み34℃を超えて、人にも野菜にも厳しい気候が続いています。

8月は、来年3月までの生産量を左右する重要な時期なのですが、夏野菜の養生に時間を取られて、なかなか先に進めません。

ただ、このような暑さと雨不足、または台風被害、害虫の猛攻、獣害などは織り込み済みなので、しんどいながらもある程度は対応できています。

干ばつに対しては、

★水路からの直接、畝間に流し込み潅水
★ポンプで汲み上げて潅水
★水が届かない場所ではジョウロで手潅水

獣害には、ヒトデの粉砕殻(有機JAS適応外なので畑には入れられず、通路に設置)、電子シシ脅し、燻炭液の散布、など。

野菜の養生には、黒酢(有機JAS上は特定防除資材)を葉面散布します。

茨城県の何でも揃う農業資材屋「たまごや商店」さんから「大麦黒酢」を取り寄せています。

水路の形に合わせて堰板を作る
ナス畑には水路から直接水を流し込めるようにしている。
やっと修理から帰ってきたエンジンポンプで水をくみ上げて潅水
水路から離れた畑ではジョウロによる手潅水しかない
学校給食用のカボチャがイノシシに喰われてしまった

心配事は、3年ほど前から畑に侵入してきた外来種「アメリカネナシカズラ」。
野菜に絡みついて養分を吸い取って生きます。
だんだんと生育面積が増えてきたので、そろそろ本腰を入れて対策を取らねばならない時に来ています。

外来種アメリカネナシカズラが畑に増え始めた

そんな中でも楽しいイベントがありました。

8月3日(土)毎年恒例の「昆虫を捕まえて観察しよう」(主催:NPO西中国山地自然史研究会)では、家族連れの参加者と一緒に北広島町八幡高原千町原(通称おーいの丘)で昆虫採集。

国定公園内なので、特別な許可を得て採集しています

気持ちの良い高原で昆虫採集
糖蜜トラップを掛けたり「トンボぶり」を試したり
子どもたちが捕まえたオニヤンマ
美しいアカスジキンカメムシも居ました
卵を守るヒメツノカメムシをじっくり観察


8月12日(月)「八幡高原ペルセウス座流星群観望会」(主催:NPO西中国山地自然史研究会)では昆虫トークを担当させて頂きました。
原先生のヤモリトーク、テレビやラジオでお馴染みの宇宙博士、井筒先生による「やわらか宇宙講座」がメインで、受付開始からあっという間に満席となったようです。
21時からのペルセウス座流星群観望会では5分に1回くらいの頻度で美しい流星を見ることが出来ました。

メインの井筒先生による「やわらか宇宙講座」


8月下旬にもいろいろ行事があるのですが、そろそろ遅れている種まき、苗づくりに着手したいと思います。

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令和6年8月10日(土)着の野菜セット
1,800円(送料・クール料金別)
有機JAS認証取得(OCC119-015 志和Organicラボ.)

~8月10日(土)着分の七三農園たより~

※お盆時期の休止や変更がありましたら、お気軽にご連絡ください

※強い紫外線から身を守るため、野菜たちの皮が硬くなっています。縞剥きにするか細かく刻んで調理してくださいm(,_,)m

あまりの暑さにピーマンや万願寺とうがらしの実付きが悪くなかなか回復しません。

8月は夏野菜の養生と秋冬野菜の準備でいちばん忙しい時期ですが、日中は外に出られないほどの酷暑になっています。

黒酢と黒糖甘酒を飲んで夏を乗り切りたいと思います。

屋内でも熱中症が心配な時期ですが、新鮮野菜を食べて健やかにお過ごしください。


①空芯菜:
硬め!真夏のスタミナ野菜。βカロテン、ビタミンB類、鉄分、マグネシウム、葉酸が豊富。
水洗いして2センチに刻み、ゴマ油とニンニクを熱して野菜炒め、卵とじに。中華だしやナンプラーでどうぞ。

②ピーマン:
肉厚で美味しい「京波」という品種。ビタミンA、C、P、カロテンが豊富。
加熱してもビタミンが壊れにくいので、炒め物、スープ、肉詰め、チンジャオロース、夏野菜カレー、無限ピーマンにも。

③おくら:
βカロテン、ペクチン、カリウム、カルシウムが豊富な「青」と「白」のミックス。
夏バテ解消にピッタリなスーパー野菜。軽く茹でて刻み、白ごま、塩昆布、海苔などで和え物、天ぷら、煮びたし、素焼きに。

④ミディトマト:
味薄い!酸味と甘みのバランスが良い「シンディスウィート」。
水を制限しているため、皮は少し硬めです。生サラダ、炒め物、スープ、ラタトゥイユ、マリネに。
意外とトマト味噌汁、グリルも美味しい。

⑤ナス:
ヘタのトゲに注意!ふんわり柔らかい「ふわとろ」という品種。
皮に含まれるナスニン色素が抗酸化力を持ちます。
皮ごとまたは縞剥きにして、焼きナス、揚げナス、煮びたし、天ぷら、麻婆茄子、浅漬けに。

⑥万願寺とうがらし:
辛くないとうがらし。そのままじっくり素焼きがおすすめです。
佃煮、天ぷら、炒め物、煮びたし、焼きびたしなど和風料理、夏野菜カレー、ラタトゥイユにも合います。

⑦フルーツパプリカ:
生でも食べられる甘くて可愛いミニパプリカ。
刻んで生サラダ、マリネ、ピクルス、肉詰めに。
チャーハンやピラフにも合います。夏野菜カレーにも。

⑧赤玉ねぎ:
色鮮やかな新玉ねぎ。抗酸化作用、血行促進、ビタミンB1の吸収を助ける塩化アリルが豊富。
生サラダはもちろん、スープ、味噌汁、炒め物、ピクルス、刻んでオイル漬けにも。
あまり日持ちがしないので、早めに食べ切ってください。

※野菜の番号は、早く食べて頂きたい順番に並べています。
※黄砂や砂埃がついていますので、ぬるま湯でよく洗ってからお召し上がりください。
※葉野菜がしんなりしていたら、ボウルに水を張り一晩漬けておくとしっかり回復します

<カンタンレシピ>

〇空芯菜の炒め物

①空芯菜は水洗いして、5センチの長さに切りそろえる。もやしを洗い、水切りしておく。
②フライパンにごま油を熱し、豚こま肉、もやし、空芯菜を炒める。
③ナンプラー、和風だし、中華だしなど味付けはお好みで。
④お皿に盛り、小ねぎを散らして出来上がり!

〇甘とうがらしの佃煮(万願寺や伏見甘長、ピーマンにも合います)
京都のおばんざい風、冷蔵庫に入れて常備菜に。ご飯のお供に。

①とうがらしのへたを切り落とし、1センチ幅に輪切りする。
②フライパンにゴマ油を熱し中火で炒め、醤油、酒、砂糖を適量加えて煮る。
③よく火が通ったらかつお節と白ごまを加えて出来上がり!
④器に盛り、じゃこやかつおぶしを振りかけて出来上がり!

〇ピーマンの丸ごとホイル焼き 甘長とうがらしにも合います。

①ピーマンは丸ごとホイルで包む(複数個の場合はホイル2枚を重ね合わせて容器にする)。
②両面焼けるグリルで6、7分。オーブントースターなら10~12分焼く。
③少し焦げ目が付くまで余熱でしっかり火を通す。ポン酢、かつお節を加えて出来上がり!

〇無限ピーマン(いくらでも無限に食べられる!)ビールのお供に、お弁当にも。

①ピーマン(パプリカ)は細切りにする。
②耐熱容器にツナとピーマンを入れ、ラップをしてレンジで2,3分加熱。
③ごま油、黒コショウ、和風だしまたは鶏がらスープを加えて和えるだけ。
(ふつうにフライパンにごま油とニンニクでじっくり炒めて卵とじも美味しい。)

〇西洋の肉じゃが、夏野菜の煮物
トマトをベースにした夏野菜の煮込み料理にはラタトゥイユ(フランス料理)とカポナータ(イタリア料理)があります。ラタトゥイユはズッキーニを、カポナータはナスの素揚げを使います。酢が効いて、たくさん食べられます。冷えても美味しい。

①ナスまたはズッキーニ、玉ねぎ、じゃがいも、インゲン豆などは大きめの一口大に切る。
②フライパンにオリーブ油を熱し、刻んだニンニクで香り付けする。
③野菜をしっかり炒め、トマトを加えて、20分ほど煮る。
④白ワイン、塩こしょう、あればショウガ、チリパウダーなどで味付けし、酢をしっかり効かせたら夏らしい爽やかな一品に仕上がります。パンやパスタに合わせてどうぞ。

〇茄子のさっぱり煮

①茄子は皮を剥いて、5ミリの厚さに短冊切り。
②フライパンに、だし醬油を暖め、豚こま、青茄子、エノキ、とうふなどを煮る。
③肉に火が通ったら火を止めて、ポン酢、白ごまを加えて出来上がり!

〇炒め物にお酢を!

暑さが体力と食欲を奪う季節。我が家では、炒め物の最後にしっかりお酢を効かせて、さっぱり甘酸っぱく仕上げています。食欲が進み、コクも出て、疲労回復にも効きそうです。

以上です。