2017年7月の仕事など。

簡単な月報すら書けずに時間が過ぎ去ります。
忙しいというよりも、記録のためのブログを書くならば、野菜の品質向上や技術向上のために時間を使いたいと思い、ついつい書きそびれます。
しかし、記録を残すことはやはり大切(反省を翌年に生かせる)なので、5、6月分を後回しにして7月分を書いておこう。

7月は朝5時からもう暑い(^^;)。
夕方は20時ごろまで仕事が出来るので一日が長丁場になる。

 

 

 

 

 

 

 

<気象> ~定期的に雨が降り、晴天少なく日照不足~
最高気温が30℃を超える日が少なく、比較的涼しい日が続く。
曇りの日が多く、日照は不足気味。
4日夜に台風3号が四国沖を通過し、特別警報発令。北広島町八幡では記録的豪雨となる。
その後は雨量少なく空梅雨だが、それでも周期的に雨が降る。
7月19日に梅雨明け。

<出荷> ~宅配セットが増えるが、市場は止まったまま~
6月のテレビ放映のおかげで問い合わせが増え、宅配セットの軒数が増えた。非常にありがたいことです。
ただし昨年から市場への出荷は止まったまま。
市場の常務がわざわざ畑に様子を見に来てくださるも、野菜不足の心配から踏み切れず。
(これが後にあだとなるのですが・・・)
飲食店様には出荷を再開することが出来た。
もう少し作柄が安定すれば良いが、それは今後の課題としたい。

<農作業> ~晴れ続きで作業は捗るが、身体は悲鳴を上げる~
案の定、5、6月は高温・過乾燥で、対策として黒マルチを多用した。
その結果、春・夏野菜はまずまず安定した。
いつものことだがマルチ剥しに苦労する。
それでも追肥のたびに止めピンを外しておいたので少しはマシ。

夏野菜向けには黒マルチでは暑すぎたかも。来年は白マルチを使ってみよう。

トマトやカボチャ空中栽培の管理を入念に。
一方で、ナス、ピーマン、とうがらしには手が廻らず。
今年はキュウリの根元にサニーレタスを植えたり、かぼちゃの根元にスイスチャードを植えたりと、混植を試している。
キュウリ+サニーレタスは失敗、スイスチャードはまずまず。
畑の草刈りも、近隣の迷惑ぎりぎりのラインで何とか実施できた。

 

 

 

 

 

 

 

とうもろこし、丹波の黒大豆などにシカの被害が出て、慌てて簡易柵を設置。
プラスチック支柱に金銀テープを張るだけの簡易なものなので倒れやすく、効果は限定的。
この秋には、もっと簡易でしっかりした柵を考えよう。

韓国かぼちゃマッチャン、カーリーケールなどの面白い品種に加えて、固定種の割合を増やしている。
固定種に拘り過ぎることもないが、自分の畑で種を取り続けられるようになりたい。
種どりは、ハードルが高く、まだまだ道の途中。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晴れが多く畑が乾いていたのと、継続的な緑肥により排水性が改善されたので、管理機による土寄せがスムース。
「土を動かす」ことで、新しい養分と酸素が供給され、野菜の様子がぐっと良くなる。
いずれビニールマルチを使わず、植物性マルチだけにするのが理想だが、気候の不安定さがそれを躊躇させる。
緑肥による有機物に富んだ土づくりを継続しよう。

 

 

 

 

 

 

 

ナス5品種、ピーマン3品種、とうがらし2品種は、他のものに手を取られて管理がおろそかに。
出荷頻度を減らしたこともあり、収穫適期を逃すことが増え、さらに過乾燥で野菜が硬くなりがち。
来年は本数を少し減らし、その分しっかり管理して、長く良いものが採れるようにしたい。
市場の出荷も復活させよう。

品種を変えた食用ほおずきは完全に失敗。
支柱を怠ったのが悪いのか、地面を這うように伸びて、あっという間に枯れてしまった。
その煽りを受けたのか、隣接するピーマンも不調に。
晴れ続きの高温で黒マルチ内の土が焼けたのかも知れない。

来年の夏野菜は、溝施肥で根を深く張らせ、白マルチと稲藁で地温を下げるようにしよう。
ぼかし肥料の成分も改善したい。具体的には海の恵み(カニ殻か魚粉)を加えたい。

後半は春夏作の片付け、畦の草刈りなどで身体を酷使したため、身体が悲鳴を上げる。
背中の痛み、夜中の咳に悩ませられるが、なんとか誤魔化して乗り切る。

 

 

 

 

 

 

 

新ハウスづくりは進まず(8月24日に実施の予定)。

<種蒔き>
7月6日 空芯菜
7月6日 ブライトライトチャード
7月11日 山ほうれんそう
7月17日 とうもろこしエバーグリーン
7月17日 シュバルツァーポップコーン
7月21日 四葉きゅうり
7月25日 つるありいんげんマンズナル
7月27日 山ほうれんそう

<その他> 「農」以外の仕事が忙しく。。。
七三農園は「7割が農業」「3割は環境の仕事」。
欲張りだが、両方ともやりたい事。

7月1日:認定NPO西中国山地自然史研究会の昆虫観察会講師
7月3日:IWAD環境福祉リハビリ専門学校での講師
7月10日:呉市内の小学校での水辺教室の講師
7月17日:認定NPO西中国山地自然史研究会の現地調査
7月22日:市民協働センター主催の里山講座での進行役
その他、市民協働センターへの出勤が5日間。
他農園の見学、七三農園への来訪対応、その他の会議出席などなど、忙しくも充実する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし…たまたま晴れが続いて農作業が捗っただけで、雨が多ければ農作業が思うように進まず頭を抱えていたハズ(^^;)。
あくまで農「業」で生活のベースを築いた上での環境活動なので、気を付けなければ。

政治については、相変わらず。
「丁寧に説明する」「ご指摘にはあたらない」「法的には問題ない」など軽い言葉の連続。
政治をこれほど信頼のできないものにした安部首相は「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と街頭演説。

財務省の佐川宣寿・前財務省理財局長が国税庁長官に就任。
核兵器禁止条約不参加。
九州北部の記録的豪雨災害、自衛隊派遣要請時に防衛大臣ほか政務三役不在。

ヒアリ、日本各地で見つかる。
今後、どのように対応するのか、日本政府の本気度が問われる。

原発使用済み核燃料処分地選びに向けて、政府は「科学的特性マップ」を公表。
出しただけで議論は進まず。まだ原発進めますか?

~以上